無職が歩く日本縦断(青森編③)

こんにちは、淀ノ木 一茶です

 

無職が歩く日本縦断、青森編その3です

 

その1その2からの続きですが、

この記事単体でも読めるのでご安心を

 

 

 

 

 

一応その1その2のリンク張っておきますね

気になる方は是非どうぞ

 

その1

無職が歩く日本縦断(青森編①)

 

その2

無職が歩く日本縦断(青森編②)

 

 

 

 

5/26

北海道で気温が30度を超えたあの日

 

太平洋側へ出ようと、山へ入った

 

いま思えば特別太平洋側に行きたい理由もなかったのだが、何故か気合十分でガチガチな俺の決意

 

 

 

 

 

山の環境は厳しかった

 

電波はギリギリ、地図で現在地を確認するにも少し時間がかかる

 

舗装された道路の両脇は藪が濃く、たまに開けたところに出れば工事用車両の停まる空き地で、全くと言っていいほど日陰はない。立ち止まり休む間もジリジリと太陽に焼かれる。用意した水も昼頃にはお湯になっていた

 

 

 

歩いて、のどが渇けばお湯を飲んで、また歩く

 

藪でガサガサと音がすれば熊かと身構える

 

そんな環境。体力も精神力もゴリゴリ削られていく

 

 

 

 

 

↑たまに現れる電柱の日陰。休めねえよ

 

 

 

 

 

そんな環境でボーっと歩いていると、俺のもとに近づいてくる車が


車内から話し掛けてきたのは、俺と母親の丁度真ん中くらいの年齢の女性とそのお母さん。聞けば一度俺を追い越したあと気になって戻ってきたらしい


「どこから来たの?」とか「ここまで何日くらいかかったの?」とか、よく聞かれる質問に続いて

「お金はどうしてるの?」

 

「旅の為に貯めてきました。まあ、ギリギリの生活前提の、ホントに少額なんですけどね(笑」

 

この回答を聞くや否や突然サイフを取り出す女性。

 

「これで!これでしっかり食べなさい!」

 

力強く言いながら千円札を2枚差し出す。

現金を頂いた事がなかったので少し戸惑ったが、出したお金を仕舞わせるのは野暮というもの。せめて最高の笑顔でお礼を言うのだ

 

「ありがとうございます!」

 

旅人にとって現金は特に助かる支援だ。消費期限がなく、かさばることも荷物が重たくなることもない。

素敵なお姉様方だった

 

 

 

そこからまた歩き、宿泊予定地に到着したのだが、そこが予想以上の大自然。熊にビビりまくりな俺は素直に泊まりたくないと思った

 

「なんとか他に場所はないか……」

 

スマホで調べてみると、少し先に温泉施設があるらしい。とりあえず情報を求めて向かう

 

温泉施設では大きな感動を得た

 

安い(毎月26日は風呂の日、260円で入浴可)。スタッフさん対応すばらしい。休憩所で充電できる。

 

特にスタッフさんは

「この辺で野宿できる所ってありますか?熊は出ますか?」

とかいう特殊な質問を投げかけた私に対しても非常ににこやかで、わざわざ熊情報を調べてまで回答してくれた

 

また、休憩所で座ってると突然「頑張ってくださいね!」の声と共に視界に現れる缶

爽やかなお兄さんがジュースの差入れを下さった。

 

けっきょく温泉施設では閉店ギリギリまで休憩所に居座り、退店後は施設近辺のスペースに幕営し眠りについたのであった

 

 

 

ちなみにその温泉施設がコチラ(リンクあり)

 

 

 

そして差入れのジュースがコチラ

なかなかパンチ効いてるよね

 

 

 

m(__)m

 

※追記

↓続き₍岩手編₎はこちらからどうぞ↓

無職が歩く日本縦断(岩手編)