こんにちは、淀ノ木 一茶です
無職が歩く日本縦断、青森編その3です
その1その2からの続きですが、
この記事単体でも読めるのでご安心を
一応その1その2のリンク張っておきますね
気になる方は是非どうぞ
その1
無職が歩く日本縦断(青森編①)
その2
無職が歩く日本縦断(青森編②)
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北海道で気温が30度を超えたあの日
太平洋側へ出ようと、山へ入った
いま思えば特別太平洋側に行きたい理由もなかったのだが、何故か気合十分でガチガチな俺の決意
山の環境は厳しかった
電波はギリギリ、地図で現在地を確認するにも少し時間がかかる
舗装された道路の両脇は藪が濃く、たまに開けたところに出れば工事用車両の停まる空き地で、全くと言っていいほど日陰はない。立ち止まり休む間もジリジリと太陽に焼かれる。用意した水も昼頃にはお湯になっていた
歩いて、のどが渇けばお湯を飲んで、また歩く
藪でガサガサと音がすれば熊かと身構える
そんな環境。体力も精神力もゴリゴリ削られていく
↑たまに現れる電柱の日陰。休めねえよ
そんな環境でボーっと歩いていると、俺のもとに近づいてくる車が
車内から話し掛けてきたのは、俺と母親の丁度真ん中くらいの年齢の女性とそのお母さん。聞けば一度俺を追い越したあと気になって戻ってきたらしい
「どこから来たの?」とか「ここまで何日くらいかかったの?」とか、よく聞かれる質問に続いて
「お金はどうしてるの?」
「旅の為に貯めてきました。まあ、ギリギリの生活前提の、ホントに少額なんですけどね(笑」
この回答を聞くや否や突然サイフを取り出す女性。
「これで!これでしっかり食べなさい!」
力強く言いながら千円札を2枚差し出す。
現金を頂いた事がなかったので少し戸惑ったが、出したお金を仕舞わせるのは野暮というもの。せめて最高の笑顔でお礼を言うのだ
「ありがとうございます!」
旅人にとって現金は特に助かる支援だ。消費期限がなく、かさばることも荷物が重たくなることもない。
素敵なお姉様方だった
そこからまた歩き、宿泊予定地に到着したのだが、そこが予想以上の大自然。熊にビビりまくりな俺は素直に泊まりたくないと思った
「なんとか他に場所はないか……」
スマホで調べてみると、少し先に温泉施設があるらしい。とりあえず情報を求めて向かう
温泉施設では大きな感動を得た
安い(毎月26日は風呂の日、260円で入浴可)。スタッフさん対応すばらしい。休憩所で充電できる。
特にスタッフさんは
「この辺で野宿できる所ってありますか?熊は出ますか?」
とかいう特殊な質問を投げかけた私に対しても非常ににこやかで、わざわざ熊情報を調べてまで回答してくれた
また、休憩所で座ってると突然「頑張ってくださいね!」の声と共に視界に現れる缶
爽やかなお兄さんがジュースの差入れを下さった。
けっきょく温泉施設では閉店ギリギリまで休憩所に居座り、退店後は施設近辺のスペースに幕営し眠りについたのであった
ちなみにその温泉施設がコチラ(リンクあり)
そして差入れのジュースがコチラ
なかなかパンチ効いてるよね
m(__)m
※追記
↓続き₍岩手編₎はこちらからどうぞ↓
無職が歩く日本縦断(岩手編)